更年期とミネラル，どんな関係があるの？

 

 

40-50代女性を悩ませる更年期の症状。ある50代の知人の女性がミネラルを飲むことで更年期の症状がおさまるからミネラルを欠かすことができないというので，更年期どミネラルがどんな関係があるのか調べてみました。

 

更年期とは？

 

女性が閉経（1年間月経がない状態）した前後5年間を更年期と呼びます。日本女性が閉経する平均年齢は50.5歳です。更年期が訪れると卵巣機能が低下し，女性ホルモンのエストロゲンの分泌が激減します。エストロゲンの減少によってもたらされる様々な症状を更年期障害といいます。

 

エストロゲンと更年期障害の症状

 

エストロゲンの働きは，受精卵の着床を助けるほかに，骨や肌の健康を助ける，自律神経を安定させる，脳の働きを活性化させる，コレステロール値を調整するなどがあります。

ですので，エストロゲンが減少すると，のぼせ（ホットフラッシュ），めまい，頭痛，動悸，発汗，肩こり，腰痛，疲れやすい，骨がもろくなる，イライラする，記憶力が悪くなる，憂鬱などといった症状が現れます。

このような症状はよく目にすると思いますが，エストロゲンには活性酸素を除去するとい

 

エストロゲンと活性酸素

 

エストロゲンには活性酸素を強力に除去する抗酸化作用があります。ですので，エストロゲンが減少すると活性酸素が除去されないため，体の中で活性酸素が暴れます。この活性酸素が更年期の症状を引き起こす原因と言われています。さらに活性酸素と除去する酵素SODが40-50代になると大幅に減少します。エストロゲンの減少と抗酸化酵素の減少により，更年期障害の症状はひどくなってしまいます。

 

酵素とミネラル

 

SODなどの酵素は活性酸素を除去することができますが，亜鉛，マンガン，銅などのミネラルがなければ働くことができません。SODが除去できなかった活性酸素はもっと悪質な過酸化水素に変化しますが。それを除去するためにはまた別の抗酸化酵素が必要となりますが，それらの抗酸化酵素が働くためには，セレンや鉄が補酵素として必要です。（「アメリカはなぜガンが減少したか」森山晃嗣著　参考）

こういった訳で冒頭の女性はミネラルを飲むことで抗酸化酵素の働きが高まり，活性酸素が除去されることで，更年期障害の症状が消えていたのですね。