ミネラルの重要性
ミネラルは舞台の主役ではなく、わき役のようなものです。お芝居ではどうしても主役が目立ってしまいますが、わき役がいなくては主役は光ることができません。また、わき役がわき役として名演技をする役者であればあるほど、舞台全体、そして、主役が引き立ちます。
それと同じように、栄養素ではタンパク質・炭水化物・脂肪といった主役はなくてはならない三大栄養素ですが、この三大栄養素もわき役のミネラルがなくては体内で生命の源となることはできません。それも、わき役であるミネラルは、主役を引き立てる優秀なミネラルである必要があります。
ミネラルとは?
ミネラルとは、「生体を構成する主要な4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外のものの総称で無機質とも言います。」(「e-ヘルスネット ミネラル」厚生労働省)
その内訳は、酸素65%・炭素18%・水素10%・窒素3%、そして、ミネラルは4%です。決して大きな割合ではありませんが、体内ではなくてはならない存在です。
ミネラルと言われても何がピンと来ないかもしれませんが、よく知られているカルシウム・鉄・マグネシウムなどもミネラルの仲間です。
また、人が亡くなって遺体が火葬されると水と煙になりますが、残った遺骨は灰分、つまり、ミネラルです。
体内の4%のミネラルのうち、3%は主要ミネラル(多量ミネラル)で、残りの1%が微量ミネラルになります。
体に必須なミネラルは必須ミネラルと呼ばれ、厚生労働省で認定されているのは16種類ですが、実際には60種類以上のミネラルが体に必要だと言われています。
必須ミネラルのうち、一日の推奨摂取量が100mg以上のものを主要ミネラル(多量ミネラル)で、100㎎未満のものが微量ミネラルです。
主要ミネラルは、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・硫黄・塩素で、微量ミネラルは、鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルトです。
ミネラルは五大栄養素の一つ
タンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素に、微量栄養素のビタミン・ミネラルを加えたものが五大栄養素です。
三大栄養素は体内で主にエネルギー源となりますが、身体活動の源になります。それに対して、ビタミン・ミネラルは三大栄養素などの栄養素がよく働くように、体の機能を調整する栄養素です。
ビタミンとの違いは、ビタミンは複数の元素から構成される有機化合物ですが、ミネラルは1つの元素だということです。
ミネラルの働き
ミネラルは体内で微量ながら、なくてはならない存在で、多くの働きをします。
☆骨や歯を形成する☆
カルシウム・マグネシウム・リンは骨や歯など硬い組織を形成し、硬さ・強さ・
耐久性を与えます。
☆体液にイオン(電解質)として存在する☆
体液にイオンとして存在し、浸透圧の調節・筋肉の収縮・Phバランスの調節・
神経の伝達など生理機能に関わっています。
☆消化・吸収・代謝などで働く酵素を助ける☆
酵素を助けることはミネラルの大きな働きです。
食べ物は体内に取り込まれても、そのままの状態ではエネルギーなど生命維持活動に使うことはできません。したがって、体内では常に化学反応が起きています。酵素は、体内のさまざまな反応を促進させる触媒の役割があります。
タンパク質はアミノ酸に分解されて体の組織を作りますが、その反応を試験管で行うなら高温・酸・24時間もの長い時間が必要です。ところが、体内では体内では、高温・酸がなくても、短時間で同じ反応を行うことができます。なぜなら、酵素が体内で触媒として働いているからです。
例えば、小学校で習ったことがあると思いますが、口の中でデンプンを分解してブドウ糖にするのはアミラーゼという消化酵素の仕事です。
しかし、酵素はミネラルの助けがなければ全く働くことはできません。
ですから、ミネラルは体内の代謝など生命維持活動に大きく関わっていることになります。
☆活性酸素を除去☆
ミネラルは、増えすぎると生活習慣病などの原因になると言われている活性酸素を除去するする役割(抗酸化作用)もありますが、酵素の働きを助けることと関連しています。
例えば、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)という酵素は、活性酸素を除去する働きをしますが、この酵素が働くためには、亜鉛・マンガン・銅などのミネラルが必要です。
ミネラルの抗酸化作用に関わる働きについては、こちらも参照してください。
イオン化されたミネラルは体内でよく働くことができる
イオン化とは、水に溶けた状態のことです。
化学反応に関わっているということは、金属元素であるミネラルは水に溶けた状態、つまり、イオン化された状態でなければいけません。
そのため、水に溶けた状態(イオン化された)吸収の良いミネラルを摂ることが大切です。
イオン化された植物ミネラル
植物ミネラルは、植物が、生きていくために、土壌や岩盤から植物が工夫してミネラルをイオン化した状態で吸収したミネラルです。
ヒューミックシェールのミネラルは、ミネラルをたくさん含んだ古代植物が発酵して出来上がった貴重なミネラル水です。
ミネラルはバランスが大切
骨を強くするにはカルシウム、貧血には鉄というふうに単体のミネラルが注目されることが多く、テレビや雑誌で単体のミネラルが採り上げられるとそのミネラルを買って飲む人がたくさんいますが、ミネラルは単体で摂り過ぎるとバランスが崩れ、逆効果になることもあり、ミネラルバランスは非常に重要です。
例えば、カルシウムを摂り過ぎるとマグネシウムが不足するので、カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1が良いとされています。
現代人は、ミネラルに加え、ミネラルバランスも悪くなっています。
最近、土壌もミネラルが少なくなり、野菜の栄養がミネラルも含めて、以前より少なくなっています。その上、窒素・リン・カリウムの化学肥料が多く使われているため、これらのミネラルが多すぎることがあります。
また、添加物として加工食品にリン酸塩がよく使われていますが、これはリンの摂り過ぎにつながっています。リンの摂り過ぎはカルシウムの吸収を妨げてしまします。カルシウムとリンのバランスは1:1が理想です。
ミネラルバランスについて詳しくはこちらとご覧ください。
ヒューミックシェールの植物ミネラル(フルボ酸)は70種類以上のミネラルがバランスよく含まれています。
ミネラルは体の中で作ることができない
ビタミンはある程度体内で合成されますが、ミネラルは最小単位の元素なので、体内で作ることはできません。ですから、ミネラルは体外から摂取する必要があります。
また、ビタミンが不足すると、ミネラルはある程度までビタミンの代行ができますが、ミネラルが欠けると、ビタミンは正常に機能が果たせなくなります。
ミネラルは体調不良の原因に
ミネラルが不足すると、何となく調子が悪い、疲れやすいなど病気とまでいかなくても、原因不明の不調が起きることがあります。
ノーベル賞を2度受賞しているアメリカの生化学者であり量子化学者のライナス・ポーリング博士は、「私たちの体には、70種類以上のミネラルが必要である。どんな病気も、すべて例外なくミネラル不足に帰する」と言っています。
ミネラル不足は美容にも悪影響
ミネラルが不足すると、代謝がうまく行われず、皮膚や髪も正常に生成されなくなるため、肌荒れや髪がパサつくなど美容にも影響します。