デトックスすると免疫力がアップする？

デトックスは免疫力を上げるのに非常に効果的です。免疫力アップはコロナウィルスに勝つために欠かせません。今回は、免疫のしくみと、デトックスが免疫力アップとどう関係するか、どうやってデトックスをするかについてのお話です。

 

デトックスとは？　体に毒がたまるとどうなるの？

デトックスとは体の中に溜まった毒素や老廃物を除去することです。

体の中に毒素が溜まるとどうなるでしょうか？

 

・代謝に必要な酵素の働きが邪魔されるので、代謝が悪くなる

・活性酸素が溜まると、細胞が傷つけられ、老化し、あらゆる病気の原因となる

・腸に毒素が溜まると腸内細菌のバランスが崩れて、腸内環境が悪くなる

・リンパの流れが悪くなる

・むくみの原因になる

・冷え性になる

 

など良いことは一つもありません。

 

免疫力アップとは？

免疫力アップとは、体内に異物が入ってきたときに、体が戦う力を上げることです。

次に免疫についてわかりやすく説明します。

 

免疫とは？

免疫とは、体にウイルスなどの異物が侵入したときに、体を守ってくれる免疫システムという軍隊のようなものです。メンバーは免疫細胞です。

 

各メンバーにはそれぞれ役割があり、ウィルス等の異物が侵入したときに備えています。

免疫は2編成から成っており、第1隊は自然免疫で、第2隊は獲得免疫です。

 

第1隊の自然免疫は、生まれながらに持っている免疫で、メンバーは樹状細胞(パトロール）、マクロファージ・顆粒球（敵を飲み込んで殺す）、NK細胞（パトロールして攻撃）から成ります。

ウイルスや細菌などの敵が侵入すると、まず第1隊の自然免疫チームが戦います。

第1隊では手に負えない敵が現れると、第2隊の獲得免疫の出番です。

 

第1隊はウイルスのように小さな病原体など、血液や細胞に入り込むものにはかないません。

第2隊に敵の侵入を伝えるのは、マクロファージや樹状細胞です。

 

第2隊は獲得免疫で、1度、敵（ウイルスなどの病原体）と戦うと覚えていて、次に同じ敵に出会ったときに効果的に戦うことができます。メンバーはヘルパーT細胞・キラーT細胞やB細胞といったリンパ球です。

まず、ヘルパーT細胞が敵の侵入の情報を受け取って、キラーT細胞に攻撃させます。そして、B細胞は抗体を作って援護射撃をします。

 

獲得免疫の特徴は次の通りです。

 

・特異性―敵に種類を見分けられる（はしかや水ぼうそうなど病原体を見分けられる）

・多様性―どんな敵でも攻撃できる（ウイルスや細菌など病原体の種類に関わらず攻撃できる）

・自己寛容―自分を攻撃しない

・免疫記憶―同じ敵がやってきたら効果的に戦うことができる（同じ感染症にはかからない）

 

このように、2編成の軍隊（免疫）によってウイルスなどの異物と戦うことで、病気を防ぎます。

 

免疫力を上げるとは？

免疫力を上げるには次のようなことが有効です。

 

・腸内環境を良くする

　免疫細胞の約6割が腸内にあると言われているので、善玉菌を増やすなど腸内環境を良くすることが大切です。

 

・体温を上げる　

　体温が上がると血行が良くなり、血液内にいる免疫細胞が素早く攻撃できるようになる

 

・代謝を上げる

　免疫細胞も新陳代謝を繰り返しています。

 

上記のように、免疫システムは一つ一つの免疫細胞が働くことでウイルスや細菌などの病原菌と戦っているので、免疫細胞が元気だと異物や病原菌と戦う力が強くなり、免疫が上がることになります。

 

デトックスで免疫力アップ

老廃物や毒を排除する、つまり、デトックスすると、代謝が上がり、腸内環境が良くなり、血流が良くなり、冷え性を改善できるので、免疫力がアップするということになります。

 

デトックスの方法は様々ですが、コロナウイルスに打ち勝つため、これを機会にデトックスをしてみるのはいかがでしょうか。