白菜は真ん中から食べると美味しさが長持ち

冬になると鍋料理に欠かせない白菜。半分や4分の1にカットして売られていることがほとんどですね。4分の1カットは1度に食べてしまうことも多いかもしれませんが、半分の場合は使い外側から使っている人も多いはず。でも、実は白菜は真ん中から食べると美味しさが長持ちするのです。

 

どうして真ん中から食べると美味しさが長持ちするの？

白菜は収穫後も生きていて、成長し続けています。

白菜の真ん中には成長点、つまり、花を咲かせる部分があります。収穫前は土から栄養分を吸い上げますが、もう根がないので、外側から成長点に栄養を送って花を咲かせようと頑張るわけです。

半分にカットされた白菜を買ってきて、しばらく置いておくと、真ん中が盛り上がってくるのは成長しているためなのです。

 

そこで、真ん中の成長点を切り取ってしまうと、それ以上成長することができなくなるため、外側から栄養分や水分を送る必要がなくなり、外側の葉から栄養分や水分が流れるのを防ぐことができます。

 

白菜の保存方法は？

半分カットしてあるものと丸ごとの場合では保存方法が違います。

 

半分カットの場合

白菜の芯の真上の一番小さい葉っぱの部分に成長点があるので、半分にカットしてある白菜は、真ん中の葉の部分をごっそり取ってしまうと成長点が切り離されます。

成長点を取ってしまった残りの部分をラップして冷蔵庫に保存すると、1週間ほどは美味しさが保たれます。

 

丸ごとの場合

丸ごとの場合は、新聞紙で包んで暖房していない涼しい場所（廊下や玄関）に立てた状態で置いておくと、冬なら1-2週間は日持ちします。

立てておくのは収穫前の状態にしておくことで白菜にかかる負担を少なくするためです。

ちなみに、野菜を冷蔵庫に保存するときには、生えているときの状態にして保存すると持ちがいいそうです。

この場合は、芯をくり抜いたりせずに、外側の葉から使っていきます。そして、小さくなれば冷蔵庫に保存します。

 

これから冬本番を迎え、鍋料理のシーズンとなり、白菜は大活躍です。

新型コロナウイルスで外出や買い物を控えている人もおられると思いますが、白菜を多めに買ってしまった場合は、ちょっとの工夫で美味しく長持ちさせることができますので、ぜひ試してみてください。

 

次回は白菜に含まれるミネラルとほかの栄養素についてです。