鉱物性ミネラルと植物性ミネラルはどう違うの?
そもそもミネラルとは?
ミネラルと言えば栄養を連想することがほとんどなほど,栄養としてのミネラルの重要性が意識されるようになりましたが,そもそもミネラルとは英語でmineral(鉱物)のことです。Wikipediaによると,「鉱物(ミネラル)とは,一般的には,地質学的作用により形成される,天然に産する一定の化学組成を有した無機質結晶質物質のことを指す。」とされています。このうち,栄養学的に体に必要なものが無機質つまり(栄養素としての)ミネラルと呼ばれています。ミネラルは炭水化物やタンパク質など他の栄養素と違って必要摂取量は少ないですが,この微量ミネラルがわたしたちの健康に大きな影響を及ぼしています。
鉱物性ミネラル
鉱物性ミネラルとは土壌,海底,石灰岩などに存在する自然の状態のミネラルで,ミネラルウォーターや多くのサプリメントに含まれているものがそれに該当します。粒子が大きく,体に吸収されにくく(吸収率10-12%),取りすぎると体に溜まってしまうと言われています。鉱物性ミネラルの吸収を良くするために粒子を小さくして,アミノ酸などをコーティングしたキレートミネラルでも吸収率は40-50%ほどです。
植物性ミネラル
植物が土壌から吸い上げて,植物によってイオン化され,微粒子化された植物性ミネラルは,粒子の大きさ赤血球の7000分の1という微粒子ですので,体への吸収率は98%にもなります。
また,マイナス電荷を帯びているため,プラス電荷と結びついて細胞の酸化を防ぎます。
さらにイオウを沢山含んだ植物ミネラルは,キレート作用によりデトックス効果も期待できます。