植物性ミネラルが注目されるのはキレート作用とコロイド化が関係している

 

最近注目されているミネラルですが，植物性ミネラルについて何がいいのか調べているとよく遭遇するのがキレート作用とコロイド化です。キレート作用やコロイド化というと高校時代に化学の授業で聞いたことがあると思い出す人もいるかもしれません。

体の中では多くの化学反応が起こっています。この化学反応は代謝と呼ばれることもあります。

植物性ミネラルもその成分から体内に取り入れられるとキレート作用やコロイド化といった化学反応によって，ミネラルを吸収しやすくしたり，有害物質を排出する助けをします。

 

キレート作用とは？

 

キレートとはギリシャ語で「カニのハサミ」の意味です。

キレート作用にはイオウが関係しています。システィンというイオウを含むアミノ酸がありますが，システィンとシスティンが結合すると，新しいシスチンと呼ばれるペプチド（アミノ酸とアミノ酸が化学反応によって結合すること）が誕生します。このシスチンがカニのハサミと呼ばれるキレート作用を持っています。このカニのハサミが有害な重金属をはさんで捨てて，ほかの有効なミネラルと入れ替える働きをします。

イオウを多く含み，ほかに多くの微量元素ミネラルを含む植物性ミネラルはこのキレート作用に大変有効だと言えます。（参考：「ヒューミックシェールを科学する」山城　眞著）

 

コロイド化とは？

 

コロイド化とは，ミネラルがタンパク質などの膜に包まれた状態で，「分子はより大きいが，普通の顕微鏡では見えないほどの微細な粒子が存在している状態を指します。コロイド化した植物ミネラルは，約99％の吸収率を持っています。しかし余ったミネラルは体外へ排出されるため，過剰症の心配はまったくありません。」（アメリカはなぜ「ガン」が減少したか」ゲリー・F・ゴードン監修，森山晃嗣著）

 

まとめ

 

植物性ミネラルは，

・キレート作用により，体内の重金属などの有害物質を排出し，有効なミネラルに入れ替える。

・コロイド化されているため，微粒子となっており，体内への吸収率が99%で，不要なミネラルは体外へ排出される。