ミネラル不足でミネラルバランスが崩れる

 

ミネラル不足とかミネラルバランスが大切とかよく言われますが，あるミネラルが不足するとその不足したミネラルが足りないことで引き起こす不調のほかに，ミネラルバランスが崩れて他の問題も引き起こすということを聞いたことがありますか？　ミネラルはバランスがとても大切な栄養素なのです。

 

ミネラルバランスってどういうこと？

 

 

ドイツの化学者のリービッヒによると，「ミネラルは身体の中で，それぞれの相互関係により成り立っている」そうです。これを「リービッヒの法則」と言います。あるミネラルが不足すると，他のミネラルもその不足したミネラルのレベルに合わされてしまうということになります。例えば，上の樽の絵を見てください。樽の一つ一つの木は個々のミネラルを表しています。木が高くなっているカルシウムやマグネシウムは高くてたくさん取れていますが，木が低いカリウム（Ｋ）が不足するしています。すると樽の低い木のところから中の必要な養分が出て行ってしまいます。これでは養分が満たされていませんね。

つまり，せっかく他のミネラルがしっかり取れていても，一つでも不足したミネラルがあると不足したミネラルのレベルしか取れていないことになってしまい，ミネラルバランスが崩れて，様々な不調を引き起こすことになります。

ですので，例えば，カルシウムが足りないから骨や歯に悪い影響を及ぼすというだけではなく，全体のバランスも崩れるので，ほかの不調の原因にもなってしまうかもしれないというわけです。

バランスよくとりましょうとよく言われますが，特にミネラルはバランスが必要な栄養素なのですね。