ヒューミックシェールとは

ヒューミックシェールとは、アメリカ合衆国ユタ州にある腐蝕泥板岩のことです。古代植物堆積層と言われることもあります。これは、7000万年から1億2700年前の肥沃な土壌が石炭や石油になることなく、腐食として生成されたものです。

吸収の良い70種類以上の植物ミネラルが含まれていることが知られています。

 

ヒューミックシェールの地層ができた時代は白亜紀頃にあたり、恐竜が繁栄していた時代です。

その頃、シダ類などの巨大な植物も大繁栄し、巨大ジャングルができていました。これらの植物が巨大な恐竜の繁栄を支えたのです。

 

古代恐竜時代には、地殻変動が度々起きていました。特に白亜紀末期6600万年前に起きた巨大隕石の衝突は環境変動をもたらし、恐竜の絶滅につながったと考えられています。これらの恐竜の死骸が地中に堆積し、地熱や地圧などの作用を受け、長い年月をかけて石油になりました。

 

この地殻変動によって植物も倒れ、大量の植物が地面に横たわった状態になりました。これらの植物の多くは石化して石炭となりました。

石炭にならずに、微生物である乳酸菌や酵母菌が活動して植物を発酵させてできあがったのが、発酵植物ヒューミックシェールです。（ヒューミック（humic)は「腐植質の」、シェール(shale)には「頁岩」という意味があります。weblio 英和和英辞典より

 

ヒューミックシェールに含まれるミネラル

ヒューミックシェールには、植物によってイオン化された70種類以上のミネラルが含まれています。

植物は生命維持のためにミネラルが必要です。

しかし、多くのミネラルは岩石や土壌の中に含まれていますが、分子や化合物の形で存在しているのでなかなか水に溶けだしません。そこで、植物は根の働きに工夫をしてミネラルを吸収しています。

1つの方法は、根から微生物が好む物質を出して、微生物を根の周りに集めて、その微生物たちがイオン化した土中のミネラルを吸収する方法です。

2つ目の方法は、直接根から有機酸などを出して、岩石や土中のミネラルをイオン化する方法です。

ですから、植物に含まれるミネラルはイオン化されていて、吸収しやすくなっています。イオン化というのは、帯電された微粒子ということです。

 

参考：「ヒューミックシェールを科学する」山城　眞著

 

ヒューミックシェールのミネラルの特徴

ヒューミックシェールの植物によってイオン化されたミネラルには以下のような特徴があります。

 

70種類以上のミネラル

70種類以上のミネラルがバランスよく含まれています。

ミネラルはバランスが大切。例えば、カルシウムがいいからと言ってカルシウムばかり摂っていると弊害が起きてきます。（ミネラルバランスについてご興味がある方は、「ミネラルバランスと相互作用」を読んでください。）

 

ナノサイズ

赤血球の7000分の１という微粒子なので、吸収が良く、吸収率は98%です。

 

マイナス帯電

マイナスイオンに帯電しているので、体内での吸収がよく、プラスイオンに帯電した有害物質などを中和します。

 

キレート作用

キレート作用によって、有害物質を排出するので、デトックス効果が期待できます。

 

ヒューミックシェールのエピソード

ヒューミックシェールがあるアメリカ合衆国ユタ州エメリーでは、馬や牛などの野生の動物がけがや病気をするとある森に入り，元気になって出てくると言われていました。不思議に思ったアメリカ原住民（インディアン）が動物の後を追ってみると，地層から湧き出る黒い水を飲んでいるのを見つけました。動物たちが元気になるにはこの水に何か秘密があるのだと考えて，インディアンたちは「神聖なる奇跡の水」として利用してきました。